3kings

3KINGS LYRICS

王様のノイズ/3KINGS

1. 3Kings Boogie
2. サクランボ 
3. ガソリンタンク
4. 彼女
5. こだわり
6. 旅は終わり
7. ジプシー
8. スカーフ
9. 愛の賞味期限
10. ブルースといっしょ
11. りんご畑は永遠なのさ 
3KINGS SING THE BLUES

1. イッツ・オーライト
2. 雨の降る日には
3. はじめぼくはひとりだった
4. 曇り空
5. 大阪へやって来た
6. ぬすっと
7. ブルックリンからの帰り道
8. 戦死
9. ジャスト・ユア・フール
10. ブンブン
11. キャロル
12. ビールス・カプセル
13. ホラフキイナズマ 
3KINGS SING THE BLUES 2

14. 一本道
15. ユー・メイ・ドリーム
16. ぼくは君を探しに来たんだ
17. レモンティー
18. ラブ・イン・ヴェイン
19. ライク・ア・ローリンストーン
20. サティスファクション
21. 夕日は昇る 


大阪へやって来た-友部正人


南へ下る道路には避難民があふれ

僕は10トントラックで大阪へやって来た

インターチェンジはいつも雨の匂いでいっぱい

だから僕はやせながらぬれて立つ


それはほんのささいなことで

僕は酔っぱらっていたのかも知れないんだけど

僕がやって来た夜

御堂筋はレース場で 心斎橋はこの世の人だまり

その中を真夜中にうろつく僕には今

何の地位も将来も約束されてはいない


南へ下る道路には避難民があふれ

僕は10トントラックで大阪へやって来た

インターチェンジはいつも雨の匂いでいっぱい

だから僕はやせながらぬれて立つ


スポーツ新聞はいつも阪神のことばかりかきたてている

おおげさな競馬の報道は貧乏人をくいものにするし

うたいたかったけどそんな場所もなくて

僕はいつも求人広告を持ち歩いたんだ

でも行ってみるといつもだまされてしまう

尼ガ崎の鉄工所へ行った時なんか たった千円しかくれないし

その上命の保障もないんだ


南へ下る道路には避難民があふれ

僕は10トントラックで大阪へやって来た

インターチェンジはいつも雨の匂いでいっぱい

だから僕はやせながらぬれて立つ


友だちもいつか名前だけになってしまうことを知っている

いつのまにか手をとり合うだけのエゴイズムと

すり変わってしまうんだ

長髪を風になびかせる自称ヒッピーたちでさえ

新しいコートがなかなか肌になじまないこと知っている

ものすごくたくさんの広告がいろんなスタイルを要求するけど

でも家をでることだけが自由じゃないと思うんだ

あれはいけない これがいいのさ でももう結構

僕は誰が素敵な奴かを知っている


南へ下る道路には避難民があふれ

僕は10トントラックで大阪へやって来た

インターチェンジはいつも雨の匂いでいっぱい

だから僕はやせながらぬれて立つ


何もかも関係なくなればいいと思うことがある

とても眠たい朝 僕は大阪駅に立たずんでいたんだ

そうさ 誰もがあせりすぎているんだ

走って行く人 ころぶ人 くつを忘れた人

かかとがかけてしまって歩けない人

朝から晩までラッシュアワーだ

まるで恋をする勇気もないまま

僕もあんたもうらみ合いをくり返している

夜にはひま人が金と麻薬を持ち歩く

もし君が宿なしなら夜中にうろつかない方がいいよ

ましてやポケットに百円ももってないなら

へたするとやくざとおまわりの思いのままになってしまうよ


南へ下る道路には避難民があふれ

僕は10トントラックで大阪へやって来た

インターチェンジはいつも雨の匂いでいっぱい

だから僕はやせながらぬれて立つ


誰かが言ってたっけ? お前は気楽に暮らしてていいって

じょうだんじゃないや 何が気楽なもんか

いつまでたったっても落ちつくあてもないまま

またこうやって東京まで来てしまった

そしたらやっとわかったんだ 大阪がどんなによかったかが

一年中わびしくてやりきれない町 それが大阪

でもそれがいいのかもしれないなと思うことがある

クリスマスにあの娘に赤ちゃんが生まれるんだって

みんなでかけたんだ 顔のぞきこんで 男か女か

今じゃその娘タバコもラリることもやめたんだ

みんなでおいわいしてあげたいんだけど

その娘大阪の女の子なんだよ


南へ下る道路には避難民があふれ

僕は10トントラックで大阪へやって来た

インターチェンジはいつも雨の匂いでいっぱい

だから僕はやせながらぬれて立つ



歌手:友部正人

作詞:友部正人

作曲:友部正人



『はじめぼくはひとりだった』 歌詞一部

はじめぼくはひとりだった
春には一日中外にいた
田んぼの中で見つけたカエルの卵が
ぼくに知ることの恐さをおしえてくれた
大地は卵のようにやわらかいものでできていた

一度だって寂しいと思ったことはなかった
生きていることは愛なんかより
ずっと素敵なことだった
話しけるのもぼくならば
それに答えるのも僕だった
目の前を貨物列車が走りすぎていった

ある日ぼくは素敵な
ある日ぼくは素敵な言葉を見つけた
そしてはじめて
寂しさを知った





一本道-友部正人

ふと後をふり返ると
そこには夕焼けがありました
本当に何年ぶりのこと
そこには夕焼けがありました
あれからどの位たったのか
あれからどの位たったのか

ひとつ足を踏み出すごとに
影は後に伸びていきます
悲しい毒ははるかな海を染め
今日も一日が終ろうとしています
しんせい一箱分の一日を
指でひねってごみ箱の中

僕は今 阿佐ヶ谷の駅に立ち
電車を待っているところ
何もなかった事にしましょうと
今日も日が暮れました
あヽ中央線よ空を飛んで
あの娘の胸に突き刺され

どこへ行くのかこの一本道
西も東もわからない
行けども行けども見知らぬ街で
これが東京というものかしら
たずねてみても誰も答えちゃくれない
だから僕ももう聞かないよ

お銚子のすき間からのぞいてみると
そこには幸せがありました
幸せはホッペタを寄せあって
二人お酒をのんでました
その時月が話しかけます
もうすぐ夜が明けますよ

ユーメイドリーム
(作詞;柴山俊之、クリス・モスデル 作曲;鮎川 誠、細野晴臣)

あなたの事想うと
すごく胸があつくなるの
いつもはユーウツな雨も
サンバのリズムにきこえる

あさもやの湖に
水晶の舟をうかべて
ちょっとだけふれる感じの
口づけをかわす

SO IF YOU LOVE ME
COME UP AND SEE ME AFTERDARK
YOUR NAME IS CARVED ON MY HEART
FOR YOU I RESERVED A DREAM

これが私のすてきなゆめ
これが私のすてきなゆめ
ユメ、ユメ、ユメ

AND YOU MAY DREAM TONIGHT
WHEN YOU TURN OUT THE LIGHT
OF A GIRL IN THE ARMS OF A HERO
LIKE VALENTINO
WELL-HEY! THAT'S LUCKY GIRL'S ME

これが私のすてきなゆめ
これが私のすてきなゆめ
ユメ、ユメ、ユメ

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3kings
ぼくは君を探しに来たんだ (友部正人)

終電車の町へやって来た
スポーツ新聞の町へやって来た
忙しい町へやって来た
しなびたみかんみたいな町
それでも値段はとても高い
大きな町へやって来たけど
ぼくの行くところはたったひとつさ

※ぼくは君を探しに来たんだ
 ぼくは海を離れ山を越えてやって来た
 話上手の君にも会いたかったし
 ぼくのいない町で暮らしたかったから

子供たちは大通りでとびはねる
こじきはいつもの曲がり角に眠る
いつものように横断歩道で数をかぞえ
黄色いスバルは信号無視さ
ぼくは君に話しかけてみる
ぼくのいない町は自由な気分
でも答えは返ってこないのさ

※くりかえし

ある時はとてもいやな気持ち
ぼくの景色は自由を失う
君の足は立ち止まりはしない
電話はいつも通じないみたい
ぼくは君にすがりたい気持ち
でも笑いかけるのはちょっと待っておくれ
ぼくは今夕暮れの景色に酔っているのだから

※くりかえし

ぼくは今思い出したのさ
去年のあの素晴らしい夏
ぼくは今思い出したのさ
あの素晴らしい夏のパレードを
友だちは今も走りつづける
友だちは今も眠りつづける
ポケットの中は今もカラッポ
ぼくは君を探しにやって来た
でも君はまだ何も答えてはくれない

※くりかえし

※ぼくは君を探しに来たんだ
 ぼくは海を離れ山を越えてやって来た
 話上手の君にも会いたかったし
 ぼくのいない町で暮らしたかったから
3kings
LIKE A ROLLING STONE (Bob Dylan 訳詞:友部正人)

昔はすごくいい服を着て 乞食にもお金を投げてやったね
誰が落ちぶれたりするもんですか 冗談じゃないわって思ってた
普通の人たちを 笑いものにしていたね
あの時の元気はどうしたの あの時の威厳はどこへやったの
食事にありつく邪魔になるだけさ
どんな気分だい どんな気分だい
宿無しになるって ひとりぼっちになるって
Like A Rolling Stone

いい学校に行ってたんだろう ずいぶんしぼられたんだろう
街角での生き方なんて教えちゃくれない 自分で見つけるのさ
あのミステリートランプ
君に関係のない人たちじゃない
アリバイなんて欲しがらない
あの空っぽの目の奥に
どんな取引があるっていうんだい
※どんな気分だい どんな気分だい
 頼る人もいない 帰る家もない 誰も君を知らない
 Like A Rolling Stone

一杯ひっかけようとやってくる手品師、ピエロにゃいい顔ばかり
他の連中蹴飛ばしたって ちっとも悪いことじゃない
シャム猫肩に乗せたヒモ野郎と 金ぴかの車乗り回す
気がついたときにはもう遅い 搾り取れるだけ搾り取って
奴は君からおさらばさ
※くり返し

高嶺の花のお姫様たち 贈り物の交換にも金をかける
君は盗むしかない ダイヤの指輪を質屋に入れよう
それで楽しみをつかもう バカ騒ぎとあいつの言葉があるところ
どうしてあいつのところへ行かないの
得るものも失うものもない君
透明だから秘密も作れない
※くり返し

3kings
夕日が昇る (友部正人)

ねぇ、知ってるかい
日暮れにおりて来た太陽が
また昇りはじめて
雲の中にかくれて夜がきた

こんど君にいつ会える

今まで沈むとばかり思っていた太陽が
どんどん昇って消えちゃったんだ
日暮れは一日の波打際で
海岸にいるように騒がしい

こんど君にいつ会える

ぼくは君のこと思いながら
コップにビールを注ぐ
するとあたりがまっかになって
地平線が白く泡立ったんだ

こんど君にいつ会える
こんど君にいつ会える
こんど君にいつ会える
こんど君にいつ会える

C G C D
C G C D
G Bm Em D
G Bm Em D



王様のノイズ/3KINGS

1. 3Kings Boogie
2. サクランボ 
3. ガソリンタンク
4. 彼女
5. こだわり
6. 旅は終わり
7. ジプシー
8. スカーフ
9. 愛の賞味期限
10. ブルースといっしょ
11. りんご畑は永遠なのさ

Produced by 3KINGS
Licenced by ATM OFFICE
Manufactured By 3KING RECORDS

3KINGS are:
鮎川誠 Vo,Cho,EG,AG,Ba(M5),Per(M2)
友部正人 Vo,Cho.AG,BluesHarp
三宅伸治 Vo,Cho,EG,AG,Per,Ba(M3)

2SOLDIERS are:
橋Jr.知治 Ba(except M3,5,11)
AKANE Dr(except M11),Per

Recording by 水谷勇紀 (Studio Leda)
Mastering by 中村宗一郎(For Peace Music)
Recorded at Studio Leda & GOK SOUND

Photos by Yumiko Ono
CD Design by Junk The Ripper

Makoto Ayukawa courtesy of SHEENA & THE ROKKETS, SPEEDSTAR/ VICTOR RECORDS
Masato Tomobe courtesy of SONY RECORDS, MIDI RECORDS
Shinji Miyake courtesy of MOJO CLUB, CROWN-TOKUMA RECORDS

3Kings Boogie@ 作詞 三宅伸治・友部正人・鮎川誠 作曲 三宅伸治 ブルース歌えば王様気分だ ほっぺった震わせマディの気分だ スリーキングス ブギ スリーキングス ブギ スリーキングス ブギ 最高の気分さ 三宅君のおかげで王様気分だ 鮎川君のおかげで飛び出す気分だ スリーキングス ブギ スリーキングス ブギ スリーキングス ブギ 王様のノイズだ お前の町にブルースがやって来るぜ スリーキングスがいかしたブギお見舞いするぜ スリーキングス ブギ スリーキングス ブギ スリーキングス ブギ  ブギ! サクランボ      作詞・作曲 友部正人 眠ったベッドで目を覚ます 話は元には戻らない 昨日が今日になったって 話は元には戻らない 君は会いに来なかった がっかりして死にたくなった 君がいない世界へ行こう がっかりすることばかりなら 回り道をしてまた元の場所 話は元には戻らない 大好きな歌を歌ってみても 話は元には戻らない どれだけ君が好きだって 話は元には戻らない 橋の上で決めたこと 君に伝えたかったこと 星を見ながら決めたこと 君はもう戻らない サクランボを口に入れたって 話は元には戻らない ガソリンタンク     作詞作曲 三宅伸治 いつも満タン ガソリンタンク エンジンの音 ガソリンタンク どこまで行こうか ガソリンタンク お前が頼りだ ガソリンタンク やりたいことだけ やればいい やりたいことだけ やればいい 酒ならいらない ガソリンタンク 煙草とコーヒー ガソリンタンク 寝てられやしない ガソリンタンク お前が頼りだ ガソリンタンク やりたいことだけ やればいい やりたいことだけ やればいい つめこみすぎた ガソリンタンク 底からもれてる ガソリンタンク 欲は身を崩す ガソリンタンク そろそろわかれよ ガソリンタンク やりたいことだけ やればいい やりたいことだけ やればいい やりたいことだけ やればいい やりたいことだけ やればいい ガソリンタンク ガソリンタンク 彼女     作詞・友部正人 作曲・三宅伸治 彼女 誰もが憧れる 彼女 素敵な人 公園で水を飲むその唇に 蝶のようにとまりたい 彼女 星を見上げてる 彼女 いかしたロケット 空を飛ぶことを教えてくれた 光の贈り物 素敵な夜になりそうだ 素敵なことが起こりそう 彼女 ぼくのもう一人の人 彼女 ぼくのたった一人の人 明日のことはわからない この夜を探せ 素敵な嵐になりそうだ 季節は変わりかけている 嵐は熱帯性の愛に変わるだろう それが彼女の贈り物 こだわり@      作詞作曲 三宅伸治 ギターの弦を自分で換える 自分の手でペグを回す 当たり前のようだけど なんだかとてもステキなこと ハーモニカのリードを換える 小さなドライバーを回す 当たり前じゃないけれど なんだかとてもステキなこと 自分で車を走らせる いろんなところに行ってみる しょうがないことだけど なんだかたまにステキに思う 夜が明けるまで 行けるところまで行こう もう何の為だかわからないくらい 夢中になることばかり こだわりがきっとある それぞれのこだわりがある 誰にもわからなくても これは誰にも譲れない 夜が明けるまで 行けるところまで行こう もう何の為だか分からないくらい 夢中になることばかり こだわって歳をとる こだわって生きてやる 頑固なジジイが笑うぜ これは誰にも譲れない これは誰にも譲れない 旅は終わり        作詞・友部正人 作曲・三宅伸治 もしも君のところに行くのでなければ ぼくはどこへ行けばいいのだろう もしもこれが君のところに帰る旅じゃなかったら ぼくはどこに行くのだろう 君以外に誰も知らないとしたら ぼくはどこへ行くのだろう 荷物をまとめ途方に暮れる 空港までの道を歩き出す もしも君のところに行くのでなければ どの飛行機に乗ればいいのだろう 遠く離れていても君が今どこにいるかわかる オリオン座がどこにいてもよく見えるように ああ、君の笑い声が聞こえるようだ ぼくの心に鳴り響いているから どれだけ遠く離れていても ぼくは君のそばから離れない もしも君のところに帰るのでなければ ぼくはどこに行くのだろう 君には君の暮らしがある夢を見た 荷物をまとめて帰り支度を始めた いつまでも離れ離れではいられない 君との暮らしがぼくの暮らし 朝から雪が降りそうだ 国境のあたりは大雪らしい これが君のところに帰る旅じゃなかったら ぼくはどこへ行けばいいのだろう ジプシー@         作詞・作曲 友部正人 女は胴体が大きくて セーターを着ると太って見えた ぼくは女と駆け落ちをして 別のことをして暮らそうかと思った 女の胴体を人目にさらし ぼくが太鼓をたたいて踊らせる そうして道行く人たちからお金を集め こじきのように暮らすのだ 君はぼくのジプシーさ 一緒に外国に旅に出よう 見知らぬ町で暮らしてみよう 二人は永遠に恋人のままさ 女の亭主がやって来て 彼女と別れてくれという 女のことはよく知らない とにかく亭主がやって来たんだ 駆け落ちなんてしちゃだめだ 亭主の顔を見てそう思ったよ 女はジプシーなんかじゃない 亭主を見たらわかったよ 女にもてないこのぼくが うまくいくなんてどうして思ったんだろう 女の胴体に目がくらみ 勝手に短い夢を見た 君はぼくのジプシーさ 編んだ髪が素敵だな 言葉少なに照れるけど ぼくには君の気持ちがよくわかる スカーフ      作詞・作曲 友部正人 ぼくがスマートフォンをいじっていたら 君の笑顔に気がついた 君がすぐに目を伏せたから ぼくの目のやり場がなくなった バスは坂を上がり切り 次のバス停で君は降りて行った 二度とぼくの方は見なかった あったことがなかったみたいに 大事にしまってある普段の笑顔 それがふとお湯のように沸いたんだ ぼくのまなざしが君の火を止めた お湯は冷めてまた水になる 透明でふわっとしたものが ぼくの心からはがれない 風に飛ばされてきたスカーフが ぼくに魔法をかけたのさ スカーフにくるまれて なんだかとてもいい夢を見た あったことがなかったことでも ぼくは魔法を信じるよ 愛の賞味期限        作詞・作曲 友部正人 ぼくが食べているこの饅頭の 賞味期限は7月7日 賞味期限は過ぎたけど この饅頭はまだおいしいよ ぼくが乗っている電車の窓から 7月7日の空が見える 電車は西へと走り続ける 一日はまだ終わらない 薄荷の匂いを運んで行くんだ ぼくが乗っているこの電車 薄荷の海を走って行くよ 日暮れの馬車が走る海 ぼくは君から離れて行く時が 一番近づいて行くように思えるよ 7月7日が終わりかけている 賞味期限が近付いている ただそこにあるだけの美しい景色を ぼくらは忘れていたような気がするよ 賞味期限が過ぎてもおいしいものを 愛と呼んでいたことも 愛まで待てない人たちが 何もかもを食べつくす 日付の牢獄の向こうには 暗闇しかないことがわかっているのに ブルースといっしょ   作詞 三宅伸治 作曲 鮎川誠 オー悩みは胸の中 オー悩みは胸の中 いつでもどこでもブルースといっしょさ オー誰もが知っている オー誰もが持っている そこに横たわるブルースといっしょさ オーくじけちゃならないぜ オー負けてはいけないぜ いつでもどこでもブルースといっしょさ ブルースといっしょ ブルースといっしょ ブルースといっしょ ブルースといっしょ いつでもどこでもブルースといっしょさ ブルースといっしょ ブルースといっしょ ブルースといっしょ ブルースといっしょ りんご畑は永遠なのさ        作詞・作曲 友部正人 ジョン・レノンのストロベリーフィールズは二つある 一つはイギリスのリバプール もう一つはニューヨークのセントラルパーク どちらもジョン・レノンの家のすぐ近く 木立が孤独を抱きしめる場所 ぼくにもストロベリーフィールズが一つある 子供の頃に暮らした札幌の 藻岩山のすぐ麓にあったりんご畑 自然界への入り口だった ぼくが九歳になるまでのこと りんごみたいに着飾った 煙突のある女たち 日暮れを集める男たち りんご畑へと続くあの道は 今は住宅街の中のただの小道 だけどりんご畑は永遠なのさ 道に迷ったまま日が暮れて 心細いまま大人になった ぼくを残してきたあの場所は 今もきっとあるはずさ 今は固く閉ざされて 子供たちの声も聞こえないけど 思い出を抱いた人たちの ストロベリーフィールズの門はいつも開いている 思い出を抱いた人たちの ストロベリーフィールズの門はいつも開いている